想い出のルビーリングを3D CADデザインで普段使いしやすい最新デザインへ蘇らせる

顕微鏡や工具が並ぶ作業台の上で、ピンセットやタガネを用いてリングの爪を倒し、ルビーとダイヤモンドを固定していく石留めの瞬間

大切にされているジュエリーには、それぞれの物語や大切な想い出が詰まっています。しかし、「デザインが少しクラシックで出番が減ってしまった」「もっと普段使いしやすい形にしたい」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

今回は、お持ち込みいただいた王道の「取り巻きデザイン」から、スタイリッシュな「サイドダイヤ配置」へと生まれ変わる、ルビーリングのリメイク製作を、デザインから完成までの全14工程で詳しくご紹介いたします。最新のテクノロジーと職人の手仕事が融合するプロセスをぜひご覧ください。

01. お持ち込みいただいた思い出のルビーリング

指で持たれた、中央にオーバルカットの赤いルビーと、その周囲を丸やテーパーカットのダイヤモンドで取り巻いたクラシックなプラチナリング
リメイク前:大切に使われてきた華やかな取り巻きデザインのルビーリング

02. ヒアリングから3D CADによる具現化へ

パソコンのCAD画面に表示された、ルビーリングの3D設計図。上・横・斜めなど4つの異なる角度からのワイヤーフレームと、赤いルビーが配置されたリングの立体モデル
お客様の理想を形にするため、PC画面上で細部まで3Dデザインを構築

03. 洗練された完成形の3Dデザイン

CADソフトの画面に映し出されたリメイク後のリングの3D完成モデル。中央の赤いルビーを挟むようにサイドにダイヤモンドが配置されている
両サイドにダイヤモンドをすっきりと配置した、完成形の3Dデザイン

04. 宝石を元の枠から慎重に「石外し」

作業台の上に置かれた、宝石が外されたプラチナのリング枠と、その周りに散りばめられた小さなダイヤモンド、そして一粒の美しい赤いルビー
元のリングから慎重に外されたルビーとダイヤモンドたち

05. 宝石のパズルで配列の最終確認

黒いトレイの上に一列に並べられた宝石。中央に大きな赤いルビー、その両脇に3石ずつのテーパーダイヤモンドと、丸いメレダイヤモンドが対称に配置されている
新しいデザインの並びへ。まるで美しい宝石のパズル

06. 普段使いを叶える「ルビーの高さ」の設計

3D CAD画面の拡大図。リングの爪の構造や、中央の宝石(ルビー)が枠の中にどのように落とし込まれるかを細かく示すワイヤーフレームの設計図
引っかかりを無くし、出来るだけ低くセットするための精密な3D設計

07. 上部パーツの3Dプリントによる形状確認

木目のテーブルの上に置かれた、黄色の樹脂製3Dプリントパーツ。リングの上部(石座部分)の形状をした試作品が2点並んでいる
理想の低さを実現するため、上部パーツのみを3Dプリンターで2パターン試作

08. 石座の構造・クリアランスを完全検証

3D Builderソフトの画面に表示された、リング全体の立体的なグレーの3Dモデル。宝石を留めるための穴やスリットが精密に表現されている
すべての石座が問題なく収まることを確認し、完全体での3Dプリントへ

09. 樹脂によるリング全体の3Dプリントが完成

デジタルデータから、実寸大の「カタチ」が生み出されました。3Dプリンターによって、新しいデザインのリング樹脂模型が完成です。この樹脂模型の段階で、実際のボリューム感や細部の再現性を最終チェックします。
3Dプリンターの前に置かれた、金属プレートの上に直立して造形された黄色の樹脂製リング模型

10. サイズ・形状の最終確認

金属製のリングサイズ棒に通された、黄色の樹脂製リング模型。背景にはパソコンの青い画面が映っている
サイズ棒を用いて、ご要望通りのサイズ・全体の形状を厳密にチェック

11. プラチナへの鋳造完了

鋳造からあがってきたばかりの、まだ磨かれていないマットな質感のプラチナ製リング枠。湯道(湯口)と呼ばれる余分な金属の突起が残っている
完成した3Dプリント原型をプラチナへと鋳造(キャスト)完了

12. 別角度から見る精密なリング枠

プラチナ製リング枠を別の角度から撮影したもの。中央のルビーを落とし込むための深い石座と、サイドのテーパーダイヤ用の細い溝がはっきりと見える
別角度からのリング枠。複雑な構造も美しく再現

13. 職人の手による磨き上げ

職人の手によって美しく磨き上げられ、まばゆい輝きを放つプラチナのリング枠(
丁寧に磨き上げたプラチナ枠。次はいよいよ緊張の石留め工程へ

14. 脇石から主石へ、魂を吹き込む石留め

顕微鏡や工具が並ぶ作業台の上で、ピンセットやタガネを用いてリングの爪を倒し、ルビーとダイヤモンドを固定していく石留めの瞬間
脇石のダイヤモンド、そして最後にメインのルビーを熟練の技で石留め

想い出のジュエリーに、新しい日常を。

こうして、お客様の想い出が詰まったクラシックなルビーリングは、3D CADによる精密な設計と最新テクノロジー、そしてエファーナによる手仕事によって、毎日でも身につけたくなるモダンでスタイリッシュなリングへと生まれ変わりました。

「ジュエリーがタンスに眠ったままになっている」「デザインを変えて受け継ぎたい」という方は、ぜひお気軽にエファーナへご相談ください。

あなたの大切な宝物に、もう一度輝く舞台を。皆様からのご相談を心よりお待ちしております。