琥珀の奥に舞う秘密。形を変えて使えれば…から生まれた、魅惑の「忍び蝶」リング

完成したレッドアンバーリング。光にかざされ、半透明のアンバーの奥から、設計された蝶のシルエットがふわりと浮かび上がっている様子。両サイドのダイヤもきらめく。

「もう使えないと思っていたものが、こんなに素敵になるなんて……」

お客様が持ち込まれたのは、使わなくなっているレッドアンバー(赤琥珀)のイヤリング。想い出の詰まった宝石を、「もう一度、毎日着けられる形に…」そんな想いを受け取った瞬間から始まりました。

赤い琥珀(レッドアンバー)のイヤリング(片方だけ)置かれている様子
想い出が詰まった、レッドアンバー。

”蝶”がモチーフ

お客様とのヒヤリングの中で浮かび上がったのは、”蝶”。 しかし、単に表面に蝶をデザインするだけではエファーナ流ではありません。私たちは琥珀の持つ「光を透かす」という神秘的な性質を最大限に活かし、お客様の意識の奥にある「憧れ」を具現化することにしました。

3D CADソフト上でリングの土台部分を設計している画面
ヒアリングから生まれた「蝶」のコンセプト。

ここに忍ばせ…

アンバーを載せる石座の底に、小さな蝶のデザインを忍ばせ…普段は落ち着いた赤色に見えるリングが、ふとした瞬間に光にかざされると、琥珀の奥から蝶がふわりと浮かび上がる――そんな「持ち主だけが知る魅惑のギミック」を3D CADで緻密に構築。

全体のバランスを俯瞰して確認できるリング全体の3D CADデザイン
緻密な設計で、世界に一つのシルエットを構築。
アンバーを配置する座の部分に蝶の形が彫り込まれた3D CAD画面
琥珀の下で舞う。光を待つ「秘密の蝶」。

3Dデータを整え…

この複雑な仕掛けを現実にするのが、最新の3D技術です。3DBuilderでデータの不備を極限まで取り除き、繊細なサポートを立てて3Dプリント。

3DBuilderソフトでリングデータのエラーチェックを行っている画面
0.1ミリの狂いも許さない、データの最適化。
3Dプリント用に複雑なサポート材が立てられた3Dデータの画面
複雑な造形を支える「サポート」の設計。

出来上がった樹脂原型の隣には、主役のアンバー、サイドを彩るダイヤモンド、そして誕生石のアクアマリンが並びます。

3Dプリント完成!

遊び心は指輪の「底」にも隠されています。あえて手のひら側に来る部分に、アクアマリンを伏せ込みました。 「自分だけが知っている秘密」。これこそがオーダーメイドの醍醐味であり、身に着けるたびに自分を勇気づけてくれる「お守り」になります。

3Dプリントされた樹脂原型と、アンバー、アクアマリン、ダイヤのルースたちが並んでいる様子
準備は整った。個性豊かな石たちが集結。
リングの下部(手のひら側)にアクアマリンを伏せ込み配置した原型の拡大
リングの下部にも「自分だけの秘密」を。
アンバーの両サイドにダイヤモンドが伏せ込まれた、完成形に近い樹脂原型のアップ
サイドに煌めくダイヤ。アンバーの赤を引き立てます。

3D原型からプラチナ枠完成!

プラチナでの鋳造を経て、バレル、バフ磨きと進みます。 底部のアクアマリンを留める準備、両サイドのダイヤ、そしてメインのアンバーを枠に固定。デジタルの精度を、温かみのある手仕事が完璧な完成度へと導きます。

樹脂原型からプラチナ(Pt900)に鋳造された直後の、重厚な金属のリング枠
鋳造完了。デジタルの夢が、本物のプラチナへ。
樹脂原型からプラチナへと鋳造が完了し、重厚な金属の質感になったリング
ついにプラチナへ。デジタルの夢が「本物」になる瞬間。

ついに完成「魅惑の蝶」リング。

完成したレッドアンバーリング。光にかざされ、半透明のアンバーの奥から、設計された蝶のシルエットがふわりと浮かび上がっている様子。両サイドのダイヤもきらめく。
光にかざすと現れる「秘密の蝶」。琥珀の夢が、薬指で舞う。
リングの底部に、小さなアクアマリンが伏せ込みで留められている拡大写真
誰にも見えない場所に、自分だけの秘密のアクアマリン。

光を透かした瞬間、レッドアンバーのパワーに加え、その奥から鮮やかな蝶が姿を現します。 可愛らしく、それでいてどこかミステリアスなその輝きは、お客様の夢と出会って新しい命を吹き込まれた瞬間を象徴しています。

夢ある未来へ向けて

ジュエリーをリフォームすることは、過去の想い出を大切に守りながら、そこに新しい自分の「好き」を付け加えて、これからの未来を共に歩む相棒を作ること。

エファーナでは、あなたの心の中にしかない「夢」をデジタル×アナログで具現化します。 次は、あなたの宝石箱に眠る物語を、どんな形で呼び覚ましましょうか?