眠っていた真珠や珊瑚が息を吹き返す。3Dデザインで叶える「記憶を挟み込む」2Wayリング

【制作のきっかけ】思い出を「閉じ込める」のではなく「活かす」
タンスの中に眠っている真珠のネックレス。糸が切れてしまったり、冠婚葬祭以外では使いにくかったりして、宝石箱の奥で眠っていませんか?
今回ご紹介するのは、そんな「両穴(りょうあな)」の珠を主役にしたジュエリーリフォーム。穴が開いていることを逆手に取り、アームで優しく挟み込む。それは、宝石が持つ本来の美しさを全方位から楽しみ、ライフスタイルに馴染ませるデザインです。
STEP 1:3D CADによる緻密な設計
まずは、珠のサイズや指のサイズに合わせ、PC上で3Dデザインを進めていきます。
上下左右、あらゆる角度から検証を重ね中央の空間に珠がぴったりと収まり、かつ外れにくい絶妙なテンションを計算。3Dデザインの利点は、従来の制作手法では難しかった「複雑かつ滑らかな曲線」を、完璧な左右対称で描けることです。金属になった時の光の反射までシミュレーションします。指にはめた時に最も美しく見える、魅惑的な「うねり」を追求しました。


STEP 2:デジタルからアナログへ。形を具現化する
設計したデータが、実際に形にできるかどうかを確認する重要なステップです。
プリント時のエラーを防ぐため、専用ソフトでデータの構造を精査し、完璧な準備を整えます。 画面上のデザインが、初めて物理的な形になった瞬間です。この時点で、厚みやボリューム感、細部のディテールを実物大で厳しくチェックします。


STEP 3:職人の手仕事と、試作の積み重ね
デジタル技術を活用しつつ、最終的な美しさを決めるのはやはり人の手と感覚です。
3Dプリントだけでなく、伝統的なロストワックス製法でも試作を行い、どちらがより珠の魅力を引き出せるか比較検討。
プリントされた原型を元に、金属へ鋳造。細かな傷を消し、鏡面のように磨き上げることで、宝石を迎え入れる準備が整います。


STEP 4:確かな着け心地を求めて
ジュエリーは「飾るもの」であると同時に、「身につけるもの」です。
指へのなじみ、隣の指への当たり、そして何より安定感。エファーナでは、見た目の美しさだけでなく「毎日着けたくなる心地よさ」にこだわります。

STEP 5:完成。そして、広がる新しい使い方
いよいよ、主役である珠をセットします。
このデザインの最大の特徴は、リングとして指を飾るだけでなく、ネックレスチェーンをくるりと通せばペンダントトップとしてもお使いいただけることです。
一つのジュエリーが、その日の気分や装いに合わせて形を変える。そんな遊び心も大切にしています。
左から、清楚な白珊瑚、王道の真珠、華やかな彫刻入り珊瑚。挟み込む珠を変えるだけで、これほどまでに印象が変わります。


エファーナからのメッセージ
思い出の詰まったネックレスが、一本の糸から解き放たれ、あなたの指先や胸元で再び輝き始める。それは、宝石にとっての「第二の人生」の始まりかもしれません。
「昔買ったネックレス、珠が余っているけれどどうしよう…」 「この形、私の持っている珠でも作れるかしら?」
もしそんな風に思われたら、ぜひ一度エファーナにご相談ください。 3Dデザインという現代の魔法と、長年培った職人の技で、あなただけの「新しい物語」を形にするお手伝いをいたします。
お手元に眠っているその一粒。 また一緒に、お出かけしませんか?

