3本の指輪から紡ぐ新たな絆。デジタル×アナログが叶えた、世界に一つだけの指輪

お手元に眠っているジュエリーを新しいデザインに作り変える「ジュエリーリフォーム」。 しかし、大切なお品を預ける際、「本当にイメージ通りになるのか」「預けたダイヤモンドは正しく扱われるのか」と不安を感じる方も少なくありません。
当店では、デジタル技術と伝統的な職人技を融合させることで、製作プロセスの「見える化」を行い、お客様が最後まで安心して完成を待てる体制を整えています。今回は、3本の指輪からダイヤモンドを取り出し、ひとつのハート型パヴェリングへと再生させた具体的な事例とともに、当店の製作工程をご紹介いたします。
1. 徹底した素材確認とプランニング
リフォームの第一歩は、お客様の理想を正確に把握することです。

お客様がイメージされているのは、ダイヤモンドを贅沢に敷き詰めた「ハートの指輪」。まずはお預かりした3本の指輪を解体し、素材となるダイヤモンドの状態を一点ずつ確認です。

特にセンターに配置する主役のダイヤモンドは、専用のルーペとピンセットを用いて、キズやカケの有無、輝きの質を厳格にチェック。お客様の大切な財産を預かるプロとして、この品質確認に妥協はありません。

お預かりした全てのダイヤモンドを計測し、一粒も残さずデザインに組み込めるよう、ハートの形へ仮配置を行います。この段階で、使用する石の総量と配置のバランスを慎重に検討します。
2. 0.01mm単位の精密設計(3D-CAD)
「完成してみたら石がグラグラする」「デザインが歪んでいる」といったトラブルを防ぐため、当店では3D-CADによる精密設計を導入しています。

取り出したダイヤモンドは、実は一点一点サイズが異なります。それらを全てデジタル計測し、0.01mm単位のデータに基づき、専用の設計ソフトで土台を構築します。これにより、お手持ちの石に「完璧にフィットする」枠を設計することが可能です。

ダイヤモンドが最も美しく輝くには、石を留める「爪」の配置が重要です。隣り合う石をひとつの爪で固定する「共有爪」をCAD上で緻密に設計し、地金を最小限に、輝きを最大限に引き出す構造を作り上げます。

また、見えない部分の「着け心地」にもこだわります。指に触れる内側のラインをなめらかに設計し、さらに石座の裏側には、光を取り込むための窓として、また遊び心として「小さなハート」のデザインを施しています。
3. ミスを許さない徹底した検証

複雑なパヴェセッティングにおいて、石の配置ミスは許されません。CAD上でダイヤモンドをサイズ別に色分けし、どの位置にどの石を留めるかの「配置相関図」を作成。この工程が、完成時の統一感ある輝きを約束します。

設計データが完成したら、Windowsアプリ「3DBuilder」を用いてデータ上のエラーがないか最終チェックを行います。物理的な強度の確認も含め、製作途中のトラブルを未然に防止。
4. 3Dプリントによる「形状確認」
デジタル上の設計だけで製作を進めることはありません。

本番のプラチナを鋳造する前に、3Dプリンターで実物大の樹脂原型を作成。この樹脂枠に実際のダイヤモンドを載せ、お客様にボリューム感やデザインを確認していただくことで、「イメージと違った」という後悔をゼロにします。
5. 手による最終仕上げ
最新技術で設計された枠に、魂を吹き込むのは熟練職人の手仕事です。


プラチナの鋳造後、バレル磨き、バフ磨きを繰り返し、金属を鏡面のように磨き上げます。そして、設計図通りに一粒ずつダイヤモンドを正確に留めていきます。完成した指輪は、3本の指輪がひとつになったとは思えないほど、洗練された一体感と輝きを放ちます。最後に、指通りのチェックです。内側まで一点の曇りもなく磨き抜かれた「内甲丸」仕上げにより、長時間身に着けても疲れにくい、極上のフィット感を実現しました。
ジュエリーリフォームをご検討中の方へ
思い出の詰まったジュエリーを預けることは、信頼を預けることだと私たちは考えています。最新のデジタル精度と、職人の細やかな心配り。その両輪があるからこそ、当店はお客様の「安心」をお約束できます。
「古いデザインで使わなくなった指輪がある」「大切な石を理想の形にしたい」 そんな想いをお持ちの方は、ぜひ一度当店へご相談ください。確かなプロセスで、あなたの宝物を再び輝かせます。

