ファンシーシェイプのタンザナイトを輝かせる!3D CADで仕立てるオーダーメイドリング

美しい青紫色と神秘的な多色性で人々を魅了する宝石「タンザナイト」。 今回は、お客様が大切にお持ちになられた「ファンシーシェイプ(変形カット)」のタンザナイトルースを使用して、世界にひとつだけのオーダーメイドリングをお仕立てした制作のプロセスをご紹介。
一般的なオーバルやラウンドカットとは異なり、個性的なフォルムを持つファンシーシェイプは、その石の形と美しさを最大限に活かすデザインと高い技術力が求められます。
1. カウンセリングと精密なサイズ計測
オーダーメイドの第一歩は、お客様の想いや理想のイメージを丁寧にヒアリングすることから始まります。どのようなシーンで身につけたいか、どんな雰囲気がお好みかをお伺いしながら、デザインの方向性を固めていきます。
イメージが固まってきたら、まずはルース(裸石)の正確なサイズ計測を行います。

タンザナイトは、上部が狭く下部が広がる台形のような美しいファンシーシェイプ。正確な縦横のサイズや厚みを採寸し、周囲に配置するメレダイヤモンドとの大きさのバランスを念入りにチェックしていきます。
2. ラフスケッチから平面図へ
ヒアリングしたイメージをもとに、まずは手書きのラフスケッチでデザインを描き出します。さらに細部のディテールを突き詰め、原寸大・拡大の平面図へと落とし込んでいきます。

メインのタンザナイトを優しく包み込むドロップ型(しずく型)の取り巻きラインと、サイドに広がる優美なアラベスク(唐草)模様のアームデザインを描き出しました。使用するメレダイヤモンドの個数や配置、サイズ感もこの段階で綿密に計算していきます。
3. 3D CADによる立体設計と構造の検証
平面図で完成したデザインを、次は最先端のジュエリー用3D CADソフトを使って立体的に設計していきます。

正面・側面・斜めなど、あらゆる角度から見ても美しく見えるよう、パーツの厚みや曲線の立ち上がりを調整していきます。
さらに、デザインの見た目だけでなくジュエリーとしての強度や耐久性を確保するため、スケルトン(ワイヤーフレーム)表示に切り替えて内部構造をチェックします。

タンザナイトの高さの設定や、周囲のダイヤモンドが最も美しく輝く配置、アームとの接合部分の強度などを透視しながら確認・微調整を重ねていきます。
そして、変形石であるタンザナイトに寸分の狂いもなくぴったりとフィットする専用のシャトン(石枠)を構築し、3Dデザインデータが完成しました。

4. 3Dプリントによる実寸原型の確認
データ上で完成したデザインは、ハイエンドな3Dプリンターを用いて実際の樹脂パーツとして出力します。

画面上のデータだけでは分からないリアルな立体感やサイズ感、パーツ同士の噛み合わせを、実際のタンザナイトやダイヤモンドをあてがいながら最終チェックします。指にのせた際のアタリや着け心地の良さも、この段階でしっかりと確認します。
5. 職人による石留めと仕上げ、そして完成
樹脂原型での確認後、貴金属(プラチナ)へ鋳造(キャスト)され、いよいよ手による仕上げの工程へ移ります。
パーツの組み立てと磨きを行った後、最も緊張感の漂うメインストーン「タンザナイト」の石留め作業を行います。タンザナイトは非常にデリケートな宝石であるため、力を加える角度や加減に細心の注意が必要です。

爪を丁寧に倒してしっかりと固定した後、石留めの際に生じた爪や枠の微細な小傷を一箇所ずつピカピカに磨き上げていきます。
輝くダイヤモンドのフレームの中に、ファンシーシェイプのタンザナイトが鮮やかに映える、華やかで品格あるオーダージュエリーリングが完成!
お手持ちのルースや思い出のジュエリーをカタチに
エファーナでは、今回のようなルースからのオーダーメイド制作はもちろん、受け継いだジュエリーのリフォームやデザインチェンジなど、お客様一人ひとりの想いに寄り添ったジュエリー作りを行っております。
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