3DCAD設計によるフルオーダー事例

「ダイヤは大切な思い出。でも昔の枠のままだと、デザインが古くて出番が少ない」——そんなご相談から、旧枠からダイヤモンドを丁寧に外し、3DCAD設計によるフルオーダーで新しいリングへ仕立て直した事例をご紹介します。

今回のポイントは大きく3つです。
- 旧枠から外すことで、石本来の表情を活かしやすくなる。
- 3DCAD+3Dプリントで、完成形を “見える化” しながら精度を高める。
- K18の腕+プラチナの伏せ込みシャトンで、上品さと実用性を両立する。
デザイン方針:伏せ込み+ミル打ちで上品に
新しいデザインは、ダイヤをカップ状のシャトン(伏せ込み)に入れ込み、周囲をミル打ちで整える方向へ。尖りすぎず、丸みのある印象に寄せることで、普段づかいしやすい「洗練」に近づけます。

3DCAD設計:完成前に“整えるべき数値”を詰める
フルオーダーでは、見た目だけでなく「寸法」が品質に直結します。3DCADでは、次のような点を数値で詰めていきます。
- リング幅・厚み(強度と軽さのバランス)
- 指当たり(内甲丸の取り方、角の処理)
- シャトンの深さ・縁の厚み(石の収まりと安全性)
- ミル打ちの見え方(粒のサイズ感と間隔)
- 着用時の見え方(正面・斜め・横顔)

3Dプリント試作:ボリューム感を実物で確認
設計後は、必要に応じて3Dプリント試作で実物確認を行います。画面上では良く見えても、実際に指に乗せると「高さ」「幅」「厚み」の印象は変わります。

試作で確認する代表例はこちらです。
- 思ったより高く見えないか(横顔の印象)
- 幅が指に対して広すぎないか
- 服や髪に引っかかる要素がないか
- 指当たりが硬く感じないか
なぜ“腕”と“シャトン”を分けるのか:コンビ構造の理由
今回のリングは、1本の指輪でもパーツを分けて設計しています。
- リングの腕:K18(ゴールド)
- ダイヤの座(シャトン):プラチナ(伏せ込み)

分ける理由は、見た目だけではありません。役割ごとに地金を最適化することで、上品さ・強度・仕上がりを狙い通りにしやすくなります(今回は0.3ctのダイヤをカップ状のシャトンに入れ込む設計)。

製作工程:旧枠から石外し → 接合 → 磨き → 進み石留へ
1)旧枠からダイヤモンドを外す
旧枠からダイヤを外し、状態確認とサイズ計測を行います。ここが再活用の大事な第一歩です。


2)シャトン石座の準備(伏せ込みの要)
伏せ込みデザインの核になるのがシャトン石座。石の収まり、安全性、そして見た目の“締まり”に直結します。

3)接合・磨き・進み石留(完成度を決める仕上げ工程)
パーツ構造のリングは、最後の工程で品質が決まります。コンビ枠として一体化する接合、面とラインを整える磨き、そして確実に固定する進み石留へ進めていきます。
仕上がり:毎日つけられる「上品なシンプル」へ
完成したリングは、シンプルに見えながらも
- 伏せ込みの安心感
- ミル打ちの上質感
- 横顔の整ったライン
- K18×プラチナの素材バランス
が、さりげなく効いた仕立てになります。「思い出はそのままに、使える形へ」——そんなリメイクを目指したフルオーダー事例です。


ご相談の流れ
- ヒアリング(ご希望・ご予算・ライフスタイル)
- 石の確認・計測(再利用する石の状態チェック)
- 3DCAD設計(デザイン提案・寸法設計)
- 必要に応じて試作(形状確認)
- お見積・決定
- 製作(腕・シャトン・接合・磨き・石留)
- 納品/アフターケア
LINEでのご相談(簡単でOKです)
「このダイヤでも同じようにできますか?」「費用感だけ先に知りたい」など、短いご質問でも大丈夫です。
お写真を送っていただければ、内容を確認してご案内します。
- リング全体(正面・横から)
- 石のアップ(可能ならピントが合うように)
- 刻印(内側がある場合)
※ご希望(デザインの方向性/ご予算感/納期の目安)があれば、最初に一言添えていただくとスムーズです。
※写真だけ先に送っていただいても構いません。


