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もう70周年を優に超え既に905号! 編集長の長谷川 修一氏はいわば この業界の”生き字引ってところです。
私が担当している担当コラム…
55回目となる今回も引き続きデジタルジュエリー®協会メンバーをご紹介。
全国に広がるデジタルジュエリー®協会メンバー、佐賀県の有限会社 うれしの金賞堂の嬉野敏彦さんから戴いたご挨拶です。
「小さなお店で大きな感動を」
有限会社 うれしの金賞堂 嬉野敏彦
当店は佐賀県佐賀市のシャッター商店街の片隅にある創業大正12年の「うれしの金賞堂」という名の小さな宝飾店です。
祖父が創業し父が継ぎ私で3代目となります。
東京の宝石・時計専門店で17年間勤務した後2008年に帰郷し後を継ぎ、オーダーメイド結婚指輪・婚約指輪、ジュエリーリモデルを中心とした事業内容に転換しました。
当初から「わざわざでも足を運びたくなるお店」「他ではマネできないモノづくり」を目指して試行錯誤しました。
沢山のお客様の声や作品を掲載した自社ウェブサイトでのみ集客し、鍛造製の結婚指輪をわかりやすくオーダーメイド出来るシステムを構築しました。
またハワイアンジュエリーのデザインや手彫りも私自身で行い、サイズ直しや真珠の糸替えなど細かな修理・加工も店内で行ってます。
ジュエリーリモデルも2008年当初より好評で私自身の手描きのデザイン画を基に製作しており特に問題もなかったのですが2018年あたりから「このままでいいのかなぁ」という漠然とした不安を感じてました。
それは取引会社の事業継承問題や高齢化です。「出来るならば自分自身で完結できる範囲を広げられればそういう外的要因に左右されることがない。」その考えが常に頭の片隅にありました。
ちょうどそんな時リ・ジュエリー協議会から定期的に送られてくる情報誌に「CADでデザイン、3Dプリンターで原型を作る」という記事が載っていて「CADはむずかしいよなぁ」と思いながら何度か読み返したのは覚えています。
それから数か月が経った頃「CAD・3Dプリンターを使った原型製作セミナー」の案内FAXが届いたのです。
これは聞くだけ聞いてみるか、そんな気持ちで参加のFAXを返信したのでした。それが佐藤さん主宰の「デジタルジュエリープロ講座」だったのです。
1泊2日の東京出張でしたが2日目にはすでに講座申し込みを決めて佐賀に戻ったのです。
安くないセミナー料金と度々の2泊3日の東京通いは逆に本気度が上がります。
練習も大切ですが私は納期を約束した受注品を都度持ち込み、文系中年おじさんの頭を必死でひねり、習得?しました。
受注品は逃げることができません、やる遂げるしかないのです。
その甲斐あってか現在では数えきれないほどの受注原型とお客様データと共により一層お客様のニーズに柔軟に対応できるようになったのです。
アナログでないと出来ない「手描きのデザイン画で提案する鍛造製のオーダーメイド結婚指輪」と
「私自身でデザインして手彫りするハワイアンジュエリー」、一方真逆の3DCADや3Dプリンターを駆使したデジタル技術が加わったことで
コストや時間というメリットの他に自分で原型まで製作できるという柔軟性が加わり、
より多くのお客様に「小さなお店で大きな感動を」体感して頂くことが私自身の新たな喜びとなりました。
今後もこれに留まる事なく日々進化していきたいと考えてます。
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