“業界新聞”担当コラム手もとに届きました。
今月はこのお題です。
第14回;3Dプリンタがもたらす自由度の高いジュエリービジネス。
自社において3Dプリンタを活用すれば、スピードと融通性でさらにビジネスチャンスを生み出しそうです。
ジュエリーCADでデザインしたその後は、都内の提携工場へデータを送信。
そこでは高性能の3Dプリンタで出力しゴム型、鋳造、仕上げと製品まで依頼することが出来ます。
やり取りは阿吽の呼吸ですすめられ、モデルの強度、ゴム抜き、磨きなど製品になる過程で起こりうる問題点が解決されていきます。
データから最終製品へと仕上げる技術はちょっとやそっとでは習得できません。
これこそ長年の経験がモノを言う世界です。
ジュエリーCADでデザインしている私にとってさらに磨きたい技術なのは言うまでもありません。
これまで自社では原型として使用できる3Dプリンタ導入はしておりませんでしたが
とある縁でその3Dプリンタが社内に舞い込んできたのが今年初め。
所有している1000を超えるジュエリーデータを3Dプリントするいい機会となりました。
それは、子供が欲しがってたオモチャを手に入れた時のよう。
それ以来、朝から晩まで3Dプリント三昧。社内ではオレンジ色の小箱がピカピカと光り稼働しています。
最初は、モデルの配置、出力方向、積層間隔等で思うように出力できず四苦八苦しましたが、
それが貴重な経験となり今では出来栄えを予想し対処方法を生み出せる様なりました。
各メーカ機種いろんな特徴があるのと同じで 癖が分かりだすと様々なデザインを3Dプリントしたくなるものです。
パソコン上では分からなかった微細な感覚は、3Dプリントして始めて掴めます。
そこで見えてきたのが製品にさせるデータ作り。
クラフトノウハウとも重なるのですが、それを判った上でデザインしなくてはなりません。
一発葺きで仕上げるのか、パーツ分けで組み立てるのか。また磨きムラが出ないのか?イメージをフル活用です。
仲間内やスクールでも話しておりますがパソコン上で素晴らしい絵や独創的なデザインする方は多くいらっしゃいます。
がしかしそれを「立体」にする技術がこれからはジュエリーデザイナーとしてお金を戴ける部分じゃないでしょうか。
そして何よりも、外注で出力依頼していた3Dプリントを自社でコントロールし
ショップでデモン ストレーションながら活用すれば、スピードと融通性でさらにビジネスチャンスを生み出しそうです。
※JCAD3とは、、山梨県の地場産業振興の研究開発事業で山梨
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